バス釣り(バスフィッシング)では、いろいろな素材や太さ(号数)、ポンド(lb)をフィールドや使用するルアー等でラインを選びます。
主にナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインを使用しますが、それぞれラインの特徴や、ラインの強度、太さによってのメリット、デメリットを確認していきましょう!
・ラインの種類による特徴。
・ラインの号数とポンド数の関係。
・号数とポンド数によるメリット、デメリット。
素材によってのラインの特徴
ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインの簡単な特徴は簡易的に3段階で表すと直線強度、結束強度、感度、操作性、トラブルレス性能、価格、耐摩耗性能は以下の図のようになります。
また、ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインを水に浮かべてみると比重が違う為、ナイロインラインは沈みにくく、フロロカーボンラインは沈み易く、PEラインは水に浮きます。
伸縮性はナイロンラインが伸びやすく、フロロカーボンラインは伸びにくく、PEラインは殆ど伸びません。
その他の特徴としては、ナイロンラインは吸水性や紫外線による劣化、フロロカーボンラインは巻き癖がつきやすく交換頻度は高くなります。
PEラインは4本撚り、8本撚り、12本撚りがあり、価格や飛距離といった性能が変わってきます。
上記の特徴からそれぞれのシーン別、ルアーによる一般的な使い分けは、
ナイロンラインが適しているシーンとルアー
ナイロンラインは伸びやすい為、バイトを弾きにくくバレにくいため、オープンウォーターでのトレブルフック(トリプルフック)のポッパー、バイブレーション、クランクベイト、ビッグベイト等といった巻物のルアーにむいている。
使用シーン:オープンウォーター
使用ルアー:巻物系のルアー
フロロカーボンラインが適しているシーンとルアー
フロロカーボンラインは高い耐摩耗性から、ストラクチャー周りでの釣りや、高い感度からボトムで使用するワーム等のソフトルアーにむいています。
また、伸びにくい為太軸のフックを使用したスピナーベイトやラバージグといったフッキングが必要な掛ける釣りでもおすすめです。
使用シーン:ストラクチャーまわり
使用ルアー:底物、打ち物系のルアー
PEラインが適しているシーンとルアー
PEラインは高い直線強度から、細いラインを使用してのオープンウォーターでの遠投、ベジテーションカバー周りでのフロッグやパンチングにむいています。
バス釣りでは用途が限られ、ショックリーダーが必要な場合やルアー直結でも摩擦係数の高い難しいノット(ラインの結び方)をしないとすっぽ抜け易い為、初心者には不向きです。
使用シーン:オープンウォーターでの遠投、ベジテーションカバーでのパンチング
使用ルアー:フロッグ、パンチング(ワーム)
ラインの太さ(号数)とポンド(lb)の関係
ラインの号数はラインの太さでナイロンライトとフロロカーボンラインは1号で標準直径が0.165mmですが、号数が半分や倍になっても直径は半分や倍にはなりません。
PEラインは1号で標準直径は0.171mmです。
PEラインにはd(デニール)での標準規格もあり1号で200dになっています。
※デニールは長さ9,000m当たりの質量(g)です。
ポンド(lb)はラインの強度と密接な関係があり、重さの単位のlbは1lbで約450gとなっています。
このことから、ラインの強度は1lb当たりで約0.45kgという事がわかります。
ラインの号数とlb数、標準直径などを表にまとめてみました。
ラインによってばらつきがありますので、参考程度にしてください。
ナイロンライン、フロロカーボンラインは1号で約4lbですが、lbの赤字のところをみてもらうとわかるように、6号当たりから号数とlbの規則性がなくなります。
また、ラインの強度はポンドテストライン(表記以下の負荷では切れない事を保証したライン)とポンドクラスライン(表記の負荷を超えたら切れ、表記以下の負荷でも切れる可能性があるライン)があります。
ラインの号数によるメリットデメリット
ラインの号数やポンド等を把握したところで、次は号数によるメリット、デメリットを確認していきましょう。
太いラインのメリット・デメリット
ラインの号数が高いと強度も高くなり、カバーストラクチャー周りでの釣りや重量級のルアーを扱う釣り、強引に寄せる釣りにむいていますが、ラインが太くなる為飛距離が出ません。
細いラインのメリット・デメリット
ラインの号数が低いと強度は低くなりますが、ラインが細くなる為飛距離が出やすく、目立ちにくく、水中での抵抗が小さくなります。
魚へのプレッシャーがかかりにくい事やクランクベイトをより深く潜らせる事が出来ます。
また軽量ルアーの操作性なども高い事から、軽量ルアーを扱う釣りにむいています。
まとめ
ラインの素材による特徴や号数によるメリット、デメリットを紹介させて頂きました。
ラインの特徴を理解しベストなタックルセッティングで、釣果アップのお役立てれば幸いです。