この記事は、バスフィッシングを始めるにあたって知っておいた方が良い知識をご紹介させて頂きます。
・バスを釣る為に狙うべきポイント。
・ブラックバスの一日の行動。
・ブラックバスの季節毎のイベント。
バスフィッシングで知っておくべき知識
闇雲にバス釣りをしても、釣果がでにくい為、バスフィッシングをするにあたって覚えておくべき基本的な知識を確認していきましょう。
フィールドで狙うべきポイント
ブラックバスを効率よく釣るなら、フィールドの変化を狙っていきましょう。
変化が複数絡むところはより良い条件のポイントになります。
ここではブラックバスが好む主なフィールドの変化をご紹介させて頂きます。
インレット
流入河川や用水路、生活排水などの流れ込みです。
インレットは水の流れがある為、水質が良く酸素が供給されベイトが集まり易いポイントです。
夏は流れで涼しく、秋の水質悪化時に強いポイントになります。
アウトレット
流出河川や用水路など水が流れ出る場所です。
アウトレットもインレット同様水の動きがあるポイントになります。
ハードボトム
岩、石、砂利、コンクリート等の底が硬いポイントです。
春は産卵床、秋の水質悪化には強い、冬などの低水温期は水温が暖まりやすいポイントです。
カバー
カバーは魚が外敵などから身を隠せる遮蔽物の事をいい、レイダウン(倒木が水中に入っている箇所)、ブッシュ(草木等の植物の茂み)、オーバーハング(水面に植物が覆い被さっている場所)、ウィード(水中の藻や水草)、リリーパッド(睡蓮や蓮などの水面に葉が出ている植物)、アシなどのカバーや人工的な桟橋、杭等のマンメイドカバーがあります。
それぞれのカバーに特徴があり、年間を通して好ポイントになります。
夏には日陰(シェード)になる為、カバーの種類によりますが、ブラックバスが居付くポイントになります。
ストラクチャー(地形の変化)
チャンネルライン(水底にある川の流れの跡で周囲よりえぐれている為、一段深くなっている場所)、ブレイク(かけあがりのように急激に水深が変化している箇所)、ハンプ(水中島など盛り上がっているポイント)、サンドバー(流れ込みで砂が堆積して中州になった箇所)、ワンド(湾状になっているポイント)、岬といったストラクチャーや水門、橋脚、護岸等といった人工的なマンメイドストラクチャーがあります。
ストラクチャーに関しても、年間通して好ポイントになります。
目に見えるポイントも良いですが、目視ではわかりにくい水中変化はブラックバスにプレッシャーがかかりにくく、比較的釣りやすいポイントになります。
ブラックバスのフィーディング
ブラックバスはサンクチュアリ(安全なディープ等の住処)からフィーディングエリア(エサ場)へ移動します。
このことをマイグレーション(回遊)といい複数の群れで移動(スクール)します。
フィーディング(バスの捕食)は、朝まずめ(日の出~2時間程度)と夕まずめ(日の入り前後)が主です。
朝まずめがバス釣りでは最大の時合い(チャンスタイム)になります。
次が夕まずめで、その他の時合いは風が吹いた時、雨が降ったときなど天候の変化等があります。
ブラックバスの季節のイベント
ブラックバスの季節毎のイベントと、季節に合わせた釣りのヒントをご紹介させて頂きます。
春(3~5月)
春はブラックバスの産卵(スポーニング)の時期です。
基本的に産卵床(スポーニングベッド)はハードボトムのシャローにつくられます。
越冬からスポーニングベッドに移動して産卵前までの状態をプリスポーン、産卵中をミッドスポーン、産卵後をポストスポーン(アフタースポーン)といいます。
プリスポーンは産卵直前を除き、冬の越冬から産卵に向かい荒食いする時期です。
3月上旬~5月上旬頃まで続き、水温に合わせてブラックバスのレンジが変わります。
スピナーベイトやバイブレーションが活躍する時期です。
ミッドスポーンは雌も雄も食性でのバイトが少なくなる時期です。
4月中旬~5月中旬頃が産卵の時期です。
雌は一段深い場所かスポーニングベッド(産卵床)付近の障害物に隠れています。
雄は稚魚や卵をまもる為、スポーニングベッドにいて産卵後も浅場に残ります。
釣りやすいのは雄で、サイトフィッシングをする事によりスポーニングベッドにいるブラックバスを狙い撃ちする事が出来ます。
ワームで産卵床から出ないようにアクションするか、ビッグベイトのようなインパクトのあるルアーで産卵床を狙うと、威嚇バイトを誘いやすいです。
スポーニングベッドを狙うのは賛否両論ありますが、もし釣りをするなら釣った後は出来るだけ早く返してあげた方が良いです。
アフタースポーンはミッドスポーンと同じようなエリアで釣れますが、雌は一段深いところに戻っている事が多いです。
5中旬~7月上旬がアフタースポーンの時期です。
バス釣り初心者には優しい時期で、エサを追う力はないものの、ワームでスローに誘えば比較的簡単にくってきます。
5月中旬~5月下旬頃はスピニングタックルが活躍する時期です。
夏(6月~8月)
スポーニングがおわり、ブラックバスが捕食して体力を回復する時期です。
6月頃の梅雨時期になり、雨が降ると水面を意識し出します。
トップウォーターで釣りやすくなるのもこれぐらいの時期からです。
梅雨が終わり夏になると流れ込みや流れ出しといった水の動きがあるところ、水温が低く安定したディープエリア、新鮮な水や酸素が供給される湧き水エリア、シャローだとシェードに依存するようになります。
また、夏の特徴として水深のあるエリアだと、水温が高い表層~中層と水温が低い中層~ボトムまでの間にサーモクラインという水の層が出来ます。
ブラックバスはサーモクライン付近の中層に浮いていることが多くなります。
秋(9月~11月)
秋になってくるとブラックバスはベイトフィッシュを追って広範囲に散らばります。
居場所がわかれば簡単な時期ですが、居場所がわからないと難しい時期です。
10月中旬頃から水温が低下してくると、水底の悪い水と表層付近の水が混ざってしまい水質が悪化するフォールターンオーバーという現象が起こります。
水の動きがある場所や泥、有害物質などが少ないハードボトムでの釣りが有効です。
冬(12月~2月)
冬になるとブラックバスは越冬の為、深場に入ります。
深場にいるバスは動きが鈍く、なかなかエサを追うことが出来ません。
温排水エリアや湧き水エリア、風や流れを遮れるエリアといった、水温が安定しているエリアが良いです。
メタルバイブレーションのようなリアクションバイトを誘えるルアーがおすすめです。
まとめ
ブラックバスは偽物のエサ(ルアー)を使って釣る為、難しい釣りだと思います。
釣れる時間より釣れない時間の方が長いですが、今回ご紹介させて頂いた内容が、ブラックバスを釣る近道に少しでも役立てれば幸いです。