バス釣りでデカバスを釣りやすい時期と言えば、スポーニングの時期です。
釣りをしない方はスポーニングが何かよくわからないと思いますが、スポーニングとは産卵の事です。
バス釣りのスポーニングで大切な事は、ブラックバスのコンディションが季節の進行とともに変わってくるので、釣り方を合わせる必要があります。
今回はスポーニングの基礎的な知識を確認していきましょう。
・スポーニングについて。
・スポーニングの攻略方。
バス釣りのスポーニングについて
スポーニングは冒頭でも紹介させて頂いたように産卵の事です。
産卵は個体によって複数回産卵する個体もいます。
バス釣りの場合は、スポーニングシーズンを主に3つに分けて考え、産卵前をプリスポーン、産卵中をミッドスポーン、産卵後をアフタースポーンといいます。
また、産卵直後をポストスポーンといいます。
プリスポーン、ミッドスポーン、アフタースポーンの特徴を確認していきましょう。
産卵前のプリスポーンの釣り方と特徴
プリスポーンの目安は3月で、早い個体だと2月下旬頃から始まります。
プリスポーンの特徴としては、産卵前に体力をつける為、捕食活動が活発になります。
ブラックバスの狙い方としては、越冬場所から産卵場所である、シャローへ徐々に移動するので、産卵場所より水深が一段深い場所を拠点に探っていきましょう。
おすすめのルアーはスピナーベイト、クランクベイト、バイブレーション、ミノー、スイムベイトといった、横の動きメインのルアーです。
産卵中のミッドスポーンの釣り方と特徴
ミッドスポーンの目安は4月で、早い個体だと3月下旬頃から始まります。
ミッドスポーンの特徴としては、雄はネスト(スポーニングベッド)と呼ばれる産卵床を産卵前に造り、産卵後は守る為にネストに残ります。
産卵を終えたポストスポーンの雌は、産卵場所から近いカバーや沖のディープエリアで中層に浮いて体力の回復や次の産卵に備えます。
卵や稚魚(フライ)を守る雄は殆ど捕食行動を行いませんが、ネストに近づく物は口などを使い威嚇します。
この習性を利用し、サイトフィッシングで見えバスを狙えば、比較的簡単にブラックバスを釣ることができます。
ただし、繁殖活動を邪魔する事になるので、見えているネストを狙わない方もいますが、ブラインドで釣っても見えていないだけで、ネストのバスが釣れる事はよくあります。
ネストを狙うか狙わないかは釣り人の判断になります。
注意点としては、釣った、又は釣れてしまった場合は、リリース禁止の地域や場所でない限り出来るだけ早く水中に返してあげましょう。
ネスト打ちにおすすめのルアーは、ラバージグ、ビッグベイトといった威嚇バイトを誘発し易い物です。
産卵後のアフタースポーンの釣り方と特徴
アフタースポーンの目安は5月で、個体によっては7月上旬まで産卵行動をする個体がいます。
アフタースポーンの特徴としては、産卵後の体力回復をする為に徐々に捕食活動を行います。
横の釣りでも勿論釣れますが、縦方向の釣りであるフォールベイトにも反応が良くなります。
ボトムにべったりしているイメージもありますが、中層に浮いて体力を回復する個体が多いです。
立木や背の高いウィードなどの縦ストラクチャー(カバー)を狙っていきましょう。
アフタースポーンにおすすめのルアーは、フォールベイト、ストレートワーム、トップウォーター等のスローに誘えるルアーがおすすめです。
フォールベイトはノーシンカー又は軽めのシンカーでゆっくりフォールさせると良いです。
ストレートワームは4inch程度のものやロングワームが人気で、軽めのネイルシンカーを使用した、ネコリグがおすすめです。
ボトムでの誘い方はラインテンションを抜いて、放置に近いような誘い方がよく釣れます。
まとめ
バス釣りのスポーニングについて簡単にご紹介させて頂きましたが、注意点としてはいろいろな状態のバスが混在する事になります。
どの状態のブラックバスを狙うのかで攻め方をかえましょう。
また、賛否両論あるネスト打ちを除くと、おかっぱりから比較的簡単にデカバスが狙える時期は、ブラックバスが接岸する5月中旬頃だと思います。
ブラックバス釣りになれていない方は、5月中旬頃を目安に釣行されてみてはいかがでしょうか?