東京都や神奈川県を流れる多摩川は、ブラックバスが釣れることで有名な河川です。
この記事は初めて多摩川に行く方や多摩川のポイントを把握したい方向けの記事です。
・多摩川の特徴。
・多摩川のポイント。
東京都・神奈川県「多摩川」の特徴
山梨県甲州市の笠取山から東京都・神奈川県を流れる多摩川は、多摩川水系の本川で一級河川です。
都市型河川の多摩川は、ブラックバスの魚影があまり濃くないので、難関フィールドですが、スモールマウスバスとラージマウスバスの両方が狙えます。
また、牛郡地形と呼ばれる川底が削られた珍しい地形や、砂利採掘による砂利穴に水がたまって池になった場所が点在しているので、景色やポイント探しを楽しむ事が出来ます。
釣れるブラックバスのサイズは大型の物で50cm台を狙う事ができます。
ブラックバス以外に釣れる魚はアユ、マルタウグイ、オイカワ、コイ、ナマズ、シーバス等です。
遊漁料について
多摩川は複数の漁業協同組合が管轄しており、エリア毎に遊漁券が必要になります。
羽村堰~拝島橋の区間(内共2号)
羽村堰~拝島橋の区間は、秋川漁業協同組合さんが管轄しています。
遊漁料は、一日500円(現場1,000円)、年券2,500円です。
中学生半額、小学生以下無料です。
拝島橋~多摩川原橋の区間(内共3号)
拝島橋~多摩川原橋の区間は、多摩川漁業協同組合さんが管轄しています。
遊漁料は、一日500円、年券2,500円、小学生無料です。
多摩川原橋~ガス橋の区間(内共12号)
多摩川原橋~ガス橋の区間は、川崎河川漁業協同組合さん・多摩川漁業協同組合さんが管轄しています。
遊漁料は、一日500円、年券2,500円、小学生無料です。
詳しくは、以下の東京都産業労働局から遊漁規則のPDFファイルを確認してください。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/pdf/recreation/river/h250901tokyoyuugyokisoku.pdf
また、神奈川県のホームページから多摩川の遊漁規則も参照して下さい。
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/31525/913228_2848436_misc.pdf
禁漁区(釣り禁止場所)について
ご紹介させて頂くポイントは日没から日の出まで遊漁禁止(夜釣り禁止)です。
また、禁漁区(釣り禁止場所)は以下の通りです。
・東京都上水道堰堤の上流端から上流へ50メートル、下流東横線鉄橋橋脚下流端までの区間。
・稲毛川崎二ヶ領用水宿河原堰引上式可動堰堰柱上流端を結んだ線から上流、下流80メートルの区間。
・稲毛川崎二ヶ領用水上河原堰堤上流端から上流50メートル、下流115メートルの区間。
詳しくは、以下の東京都産業労働局のホームページから東京都内水面漁業調整規則のPDFファイルを参照して下さい。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/617914ef76e59f6fa5eedef707abd47e.pdf
「多摩川」のバス釣りポイント
東京都あきる野市・福生市・八王子市・昭島市・日野市・立川市・国立市・府中市・多摩市・稲城市・調布市・狛江市・世田谷区・大田区・神奈川県川崎市周辺のポイントをご紹介させて頂きます。
「くじら池」
くじら池は砂利穴のポイントです。
ラージマウスバスが古くから釣れますが、プレッシャーが高くスレ気味です。
アシ際や橋のシェード、橋脚等を丁寧に探っていきましょう。
「拝島水道橋」
拝島水道橋周辺はスモールマウスバスが釣れるポイントです。
水質はクリアで、砂利や岩といったハードボトムになっています。
水深のあるところや流れが変化しているところを中心に探ってみましょう。
「多摩大橋周辺」
多摩大橋周辺は多摩川上流水再生センターと八王子水再生センターの温排水が流れ込むポイントです。
橋周辺は護岸やテトラ、流れの緩くなった場所などがあり、下流側には児童遊園前のテトラ帯、多摩川の牛群地形と変化に富んでいます。
障害物周辺や流れの変化を中心に探っていきましょう。
「中央線下流」日野市
中央線高架下に堰があり、堰下にはテトラ帯が広がるポイントです。
広範囲にスモールマウスバスを狙う事ができます。
「錦町下水処理場流れ込み周辺」
立日橋下流側の錦町下水処理場の温排水が流れ込むポイントです。
排水周辺にはテトラがありますが、有名ポイントなのでプレッシャーは高いです。
先行者がいる場合は、立日橋から日野橋にかけて広く探ってみましょう。
「石田大橋周辺」
石田大橋下のポイントは護岸されており、足場が良いポイントです。
橋のシェードや橋脚等を中心に、遠投して広範囲に変化を探っていきましょう。
「聖蹟桜ヶ丘堰下流」
京王線付近の堰下流のポイントです。
水量が多い時におすすめで、流れがありスモールマウスバスを狙う事ができます。
釣果が思わしくないときは、付近を流れる大栗川周辺もチェックしてみましょう。
「南武線高架周辺」
南武線高架周辺のポイントです。
高架下の橋脚周辺や上流側の南多摩水再生センターの温排水周辺を探ってみましょう。
「是政橋周辺」
是政橋周辺はテトラ帯があるポイントです。
水中に沈んだテトラの周りや岸際付近、沖の水深の変化等を探ってみましょう。
サイズを期待できるポイントです。
「稲城北緑地公園前」
公園のトイレ・駐車場が近いポイントです。
ワンド状になったところにはテトラ帯があります。
駐車場は有料で利用時間は5:00~20:00です。
1時間未満は無料、2時間までが200円、以後1時間毎に100円、入庫後最大24時間1、200円です。
駐車料金について詳しくは稲城市のホームページを参照して下さい。
「稲城大橋」
稲城大橋周辺に北多摩一号水再生センターからの流れ込みがあるポイントです。
流れ込みの本川合流地点付近はコンクリートで護岸されており、水深が浅くなっている為釣りが出来ません。
護岸の切れ目やテトラ沖側など水深のあるところを探っていきましょう。
「多摩川原橋周辺」
多摩川原橋周辺は、水中にテトラや沈み物などがあるポイントです。
テトラ周辺や水深の変化を探っていきましょう。
流れがあり、ベイトフィッシュが豊富なエリアです。
「相模原線周辺」
京王相模原線周辺の南岸側は足場が良く、テトラが入っているのでおすすめです。
橋脚が狙え、橋脚周辺にはブロックが沈んでいます。
橋脚付近やテトラ周辺を広範囲に探りましょう。
下流の上河原堰堤周辺は釣り禁止なので注意して下さい。
「二ヶ領上河原堰下流」
上河原堰堤下流は南岸に三沢川の合流地点、北岸に調布排水樋管の流れ込みがあるポイントです。
上流の堰堤周辺は釣り禁止なので、禁漁区に注意して釣りをしてください。
「五本松周辺」
五本松周辺は流れと水深のあるポイントです。
流れの変化やワンドもチェックしてみましょう。
「多摩水道橋」
多摩水道橋周辺の登戸エリアは、大型のブラックバスが狙える多摩川の一級ポイントです。
南岸側が主なポイントで多摩水道橋下にはテトラ帯があります。
橋の上流側にはワンド、下流側には水門や小田急小田原線の高架があり、小田急小田原線周辺はリップラップエリアになっています。
下流の二ヶ領宿河原堰周辺は釣り禁止なので注意して下さい。
「新二子橋周辺」
新二子橋周辺はテトラがあるポイントです。
テトラ周辺や下流側の二子橋にかけて広範囲に探っていきましょう。
「第三京浜多摩川橋上流」
二子玉川公園と第三京浜多摩川橋の間に位置するテトラ帯のポイントです。
テトラ周辺や水深の変化、流れの変化を中心に探りましょう。
「丸子堰上流」
丸子堰上流側のポイントです。
北岸には岩やテトラがあります。
南岸には中州による地形の変化やワンドがあります。
中州付近は水深が比較的深いので、中州付近を探ってみましょう。
丸子堰周辺は禁漁区なので注意して下さい。
「丸子橋周辺」
丸子橋周辺は干満の影響があるポイントです。
ブラックバスよりシーバスなどの釣果が多いですが、水門やテトラ等の障害物があるので丁寧に探ってみましょう。
上流の丸子堰から東横線までの区間は禁漁区なので注意して下さい。
「ガス橋周辺」
ガス橋周辺は上流に水門、下流にテトラがあるポイントです。
満潮時は岸際のベジテーション周辺や障害物周辺を中心に探っていきましょう。
また、干潮時は遠投して沖の変化を探りましょう。
「多摩川大橋周辺」
多摩川大橋周辺は汽水域のポイントです。
これより下流でもブラックバスが釣れる事はあるようですが、期待はあまりできないので、今回は最下流のポイントになります。
上流の水門やテトラ等の変化を中心に探っていきましょう。
多摩川でおすすめのルアー
多摩川ではスモールマウスバスを狙えるルアーがおすすめです。
「4インチカットテールワーム」
ラージマウスバスは勿論、スモールマウスバスもよく釣れます、ネコリグ、テキサス、キャロライナ、ダウンショットと多彩なリグに対応します。
「Dゾーンフライ」
以外とスモールマウスバスもスピナーベイトで釣る事ができます。
アピール力が高く根掛かりに強いルアーなので、他のルアーで攻めきれない場合に重宝します。
スピニングタックルでの使用も可能です。
「ソウルシャッド」
シャッドの名作として有名なソウルシャッドですが、スモールマウスバスを狙うのにも活躍するルアーです。
低速から高速リトリーブまで対応できます。
まとめ
多摩川はブラックバスが狙える、都心から比較的近いフィールドです。
電車を利用して釣り歩くのも、普段とは違うポイントを発見できて面白かもしれません。
難易度は高いですが、スモールマウスバスもラージマウスバスも狙えるので、ブラックバスを釣りたい方は是非多摩川に挑戦してみてください。
電車を利用するなら移動の際にコンパクトに持ち運べる、パックロッドがおすすめです!